運び屋としてチューウィットさんの家に行く。チューウィットさんは元ソープランド経営者、現在は有名政治家だ。
僕はチューウィットさんに頼まれた古いノートパソコンと、前面及び頬パッドが無くて顎だけガッチリ固定されたヘッドギアを台湾から買ってきて届ける仕事をしている。
この日、ヘッドギアを届けに行くと、チューウィットさんの店は鳥籠で満たされていた。そしてその中にはいろんな小鳥が入っているのだが、その雛がまた考えられないほど小さい。
ホントに小さい小指の第一関節より小さい。それでも雛のクセに飛ぶのだからほとんど存在的に羽虫と変わらない。
当然、従来の小鳥用の鳥籠など無意味で、雛たちは籠の隙間から自由に出て家中を飛び回っている。その様子を見ていたらふとした拍子にウグイスとメジロの雛がとあるインコの口の中に入る。
チューウィットさんは、ああやって他の鳥の口の中に入ってその中で栄養を吸って大きくなり、最終的には立派な皇帝ペンギンになるんだ、と言う。
試しに僕もチューウィットさんに見付からないようこっそりとメジロとウグイスの雛を自分の口の中に入れてみた。二羽ともすぐに僕の上顎にまるでヒルのように貼りつき定着してしまう。
僕の上顎で息づきはじめる新しい生命。
しばらくしたら上顎全体が脈打ちはじめたので爪で上顎からキレイに引き剥がしチューウィットさんから小さな器を借りそれに水を入れてその中に入れてみた。いつの間にかメジロとウグイスの雛は僕の口の中でメダカのような小さい魚に変わってしまっている。
僕はその器を持って家に帰ることにした。片手でハンドル握り自転車を漕ぐ。すると下り坂で走っていた道路が徐々に細くなり最終的には10センチくらいになる。
さらにその細い道が盛り上がってくる。ああこれはまずい、と思いながら転ぶんだろうな僕はこの道路から落ちるんだろうな、とか思ってたら案の定右下に落下。
顔を打ちながらも器に掌でフタをして中の水はこぼしたがメジロとウグイスの雛は死守した。
そしてちょうど、僕が転落した先がラーメン屋の屋台だったのでラーメンどんぶりに水を入れてもらうようおねがいした。
すると事もあろうか器に水ではなくスープを入れてくれたらしく、もう既に白魚くらいの大きさになっているメジロなのかウグイスなのか良くわからない雛が一羽というか一匹が、見事な魚スープになってしまった。
もう一匹は火傷程度でかろうじて救出して冷水に入れたがその泳ぐ姿は見事に魚。一匹だか一羽だかになってしまったけどこの先ちゃんとこの子を育てて行かなければならないと固く心に誓いながら僕は、右手に持っていた器に入れられた魚スープをすする。
まあ夢なんですが夢なんですけどね。
とりあえず二人で象ビール大瓶五本飲んでうちに帰り、それから朝まで寝たりするといかにも脳がケミカル物質にまみれたように程良く不気味にサイケな夢を見ることが朝、いきなり判明した次第です。
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