パパイヤだって育つだろう。


 どうしてこの部屋は日本に無理矢理作った屋内コーヒー園みたいにこもった熱が逃げないのかと思ったらどう考えても直射日光が入り込み過ぎなのだということに気づいて、ブラインドを閉めるようにした。

 するとビックリあんなにムンムンムラムラしていたこの室内の温度が心なしか下がってきたではありませんかええそうですどうやら私は実母の産道をくぐり抜けてこの世に出現してから今日までブラインドの使い方というものを存じ上げなかったようです。

 またひとつ利口になったとは思うのですが、温度下がったと言ってもほんの気持ち程度で、相変わらず汗だくで身体中にはあせもが出来たりして私の身体を取り巻く状況は懐かしく後退しているようであります。

 つうか午前十一時二分、久しぶりにこっちで黙祷。