裏山リベンジ。


 もう金曜日かよ今日で今週終わりかよ。

 家で合否の電話待ってても仕方ないのでナタ持って裏山に再度トライ。

 これ以上野生植物にデカイ顔させてられません。あの埋まった山道を切り開くのですわたくしのこの手で。そして一番高い尾根まで登ってやるのです。誰も登らない今となってはいわば私がフロンティア。蚊に刺されないように長袖長ズボンの完全装備でいざ出陣です。

 クモの巣を顔面に浴びながら息を切らし問題のジャングルにたどり着くとツタと茅が生い茂る山道をナタで切り開いていきます。

 草むらの間から人骨とか出てきませんよーに、とか祈りながら。いやマジで一人で山にいてそんなもの見つかったらすごくいやです怖いです。

 しかしものの十分、約十メートルほどでジャングル開墾終了。その奥には昔どおりの山道が続いておりました。こうなると尾根までは一直線です。もうすぐあたしが山を独り占め。

 そう思いながら歩いて行くと、一番高いところに存在したのは、




 携帯電話用アンテナの建設現場。

 オウノウ。




 高速大容量デジタル通信社会の現実が私のロマンを一瞬にして粉々に。

 しかたなく現場の皆さんにこんにちわーって挨拶だけして違う山道から下山しました。

 いいもん帰りに飲んだ湧き水がおいしかったから。




追伸・結局連絡は来なかったのでまた履歴書など書こうと思います。