僕を雇う予定の会社からは相変わらず何の連絡もないまま裏山で湧き水など飲んだり汲んだりしてたら携帯鳴る。
人妻から。
昨日の晩うちに泊まる予定だったのにドタキャンして今日になり、今日泊まる予定もドタキャンするとの電話。嫁に行ったんだからちったあ落ち着けこのアマとかテレパシーを電話越しに飛ばしながら話してると今夜は佐世保にいてライブに行くから来いという。メシ食わせて酒飲ますから来いという。明日福岡から飛行機に乗って東北の農村に帰るから来いという。相方様はとっくに帰っているらしく、なんかもう受話器の向こうから九州最終日やあ弾けたるぜえオーラが出まくり。
おもしろそうなので行くことにする。
考えてみれば私はこの地に生まれて三十七年間、一度も鉄道で佐世保まで行った事がない。それどころか佐世保に行くのは二十五年ぶりくらいのような気さえする。せっかくなのでいい機会かも。
で、着いてすかさずアルカスSASEBOに拉致られるわたくし。
そして会場に行ってみるとそこで開催されることになっていたのはライブではなく、
アフリカンダンスのワークショップ。
どこでどういう風に不可解な伝言ゲームが成立し、ライブがアフリカンダンスになってしまったのかはまったく理解できないが、嫁入りしたこの珍獣と遊んでいるとこのようなことは多々あるのでその状況を受け入れることにする。
何も準備してきてなかったために見学するが、見学者もストレッチングのみ参加を許される。肩甲骨を意識しながら仰向けになってやるストレッチングで、あたしの問題アリアリだった背中がほぐれて緩々になってゆく。
先生のモッコリーさんはなんかゆるゆるな小ネタを織り込みながらしっかりと、ツボを抑えた指導で参加者の皆様を楽しませ続ける。いやマジでこのひと藝達者です。日本にはまだまだ未知の強豪が潜んでいるとあらためて思いました。当然踊りも素晴らしい。
ジャンベの皆様が太鼓叩きまくってそれにあわせて身体を動かすモッコリーさんや参加者を見てると、この光景をつまみにしてお酒飲むとおいしいだろうなあと思いました。
二時間以上ワークショップをずっと見学して、人妻の友達で参加した人たちと一緒に地球屋へ行って飲む。加賀温泉でも思ったのですが日本の地方都市っていろんな楽しみ方を知ってる人がいっぱいいていいなあとか思いましたです。
追伸・このワークショップの模様が99チャンネルテレビで放映されるそうです。