内蒙古トラウマアタック。


昨日珍獣人妻が五島列島から戻ってきた。

で、きょう蜜柑大王のところに連れて行き、みかんを収穫させる。

木に登った珍獣は一瞬にして誰も止められないくらい野生に戻ってしまう。




途中で近所に住んでいるらしいおじさまが外国人を二名連れてくる。

内蒙古から来た中国人高校生二名。

高校生は中国語と英語しか話せず。

おじさまは英語ほとんど話せず。

前首相安倍ちゃんが考えた企画が地方のおじさまにプレッシャーを与えているようすを目の当たりにする。




珍獣は英語が堪能なので

このあたりの海に流れ込んでいるゴミはお前たちの国から流れてきてるんだそのことについてよく考えろ

などと説教をはじめる。


いや大村湾は内海だしここまでは流れてこないんですがそれに一族家族単位でしか人生の価値観を考えることがまずない中国の人に国家単位で考えなければならない問題をふっても……。


などと思いながらもあたしはもうひとりの高校生に

オラ登るんだその蜜柑の木に、てっぺんのこり全部獲ってしまえ、てっぺんはお前のものだ。お前がチャンピオンだってのを見せてやれ

などと大竹重幸先生ばりの煽りを蹴りこみます。



ふと我に返り、あたしたちもしかしたらやり過ぎたかもなどと珍獣とふたりで反省していたら、内蒙古高校生は蜜柑をたくさん持って楽しそうに帰って行きました。

フビライ・ハーンの子孫である彼ら(口からでまかせ)と白石通泰の子孫であるあたし(デタラメ)が、文永の役から700年以上経ってようやくわかりあえたような気がしました。



そう、あたしたちの間にはもう神風なんて吹かなくてもいいの。