雨。
ゆっくり自転車を漕いでバイト先に。
社長は来ていない。いつものことだが。
ここにはシェフがいて、この方が朝から夜まで店の全体を取り仕切っている。
あたしより間違いなく年上な南部出身の女性。
みんながメー（お母さん）と呼ぶのであたしもそうしてる。
ちなみにまかないもメーが作ってくださいます。
ようするにこの人があたしのエサ係だと。
突然ですがここでいきなり本日昼のまかない。
（野菜たっぷり豚肉野菜炒め）
（すっぱ辛くておいしい鯛の頭のゲーンソム）
（昨日の残り物緑カレー）
しかし思い起こせば二年前のバンコク、ウドムさんの事務所でも、あたしの食事を調達してきてくれる、南部 娘様、美子様（仮名）ともに南部出身だったのです。
本当に南部女性だけは敵に回してはならない運命なのかもしれませんあたしは。
さて、昨日夜。
夜になって店に出てきた社長が言ったのです、
あっちにプリンターがあるから使ってもいいよと。
でも、書式設定とかドライバとか合わせるのに時間かかったらシャレにならないので導入は諦めていたんです。
でもね。
でもそのプリンターを目の当たりにしたらね。
なんか理不尽な思いがこみ上げてきたの。
このプリンタースキャナとコピー機能着いてるんです。
すかさず導入。
つうかこの三日間、何百枚も手書きしたあの苦労はなんだったんだと。
あるならはやく言ってくださいよ社長。
時間もったいないじゃないですか。
そのぶんチラシ配れるじゃないですか。
昨日二人で夜８時まで書いた枚数を午後１時半には軽くクリア。
さすがです。
機械は休みません。
チラシ書きながら将来のこととか世間体とか考えたりしません。
もう尊敬するね。
印刷ミスでも無理矢理なんとかしちゃうね。
（本当は３種類じゃなくて６種類です）
今日は一日中雨だったのでずっとチラシ印刷。
午後６時すぎにはすべてのチラシ印刷が完了。
あとはこれを配りまくるだけ。
というわけで夜のまかないをごちそうになって午後７時に帰りました。
（私以外もう誰も食べないキムチ）
（豚肋骨のカレー）
（野菜炒めの残り）
