雨です。
でも傘が見あたりません。
しかたなく濡れながら自転車こいでバイト先へ。
11時前に着きました。
でもエレベーターにカギがかかってます。
店に入れません。
まだメーは来ていないのでしょう。
しばらく待ちました。
なんか寒いです。
携帯が鳴ります。
加入電話で、見覚えのない番号からです。
メーからです。
あんたどこいるの?
下です。もう着いてます。メーは?
家にいるわよ。
あらやっぱりこの雨で遅れているのだとわたくしは思いました。
しばらくメーのよくわからない南部弁との会話をこなし、電話を切りました。
そのまま待ちます。
メーは来ません。
40分経ちました。
まだ来ません。
50分経ちました。
まだ、メーは姿を現しません。
そして1時間経過しようという頃、
いきなり階段から姿を現すメー。
え?
どうして?
エレベーターロックされてるのに。
なにやってんのなんであがってこないの?
メーはそうおっしゃいます。
だってエレベーターが……。
あ、ああ、ほんとに誰がロックしたのかしら。でも階段で上がってくればいいじゃない。
たしかにおっしゃるとおり。
でもエレベーターにカギかかってるのに中に人がいるとは思わないですよ普通。
つうか電話は店からだったのか。
どうやらわたくし、「店」を「家」と聞き間違えたようです。
メーの南部訛りがいけないのか。
それともあたしの耳、いやむしろその奥に位置する脳が悪いのか。
たぶん7:3であたしが悪いんですけどね。
今日もお昼のまかないがおいしかったからあたしが悪いってことでいいんですっ。
とまあそんな誤解によるトラブルからはじまった本日のバイト。
初仕事は、
きょうからウエイターなので、
あ、そうそう。
配ったクーポン戻ってきたよっ。
(これを印刷してお持ちいただいても割引いたします)
[Em]いえーい♪
でも今日は雨だしみんな傘持ってるから夕方からはチラシ配らなくてもいいって。
夕方6時には帰っていいって。
あらこれは夜のまかない食べさせてもらえないのかしらなどといやしいことを考えていると、これ食って帰れと。
スラタニ名物汁ビーフンのロントン。
そんな昼の残り物でもありがたいのにわざわざそんな。
なんかもうメーに一生ついていきますとか誓っちゃいそう。