ぐるぐるまわる。


思うところあってサイクリング。

と思ったらカギがない。

部屋を探しても自転車置いてるとこさがしてもない。

しかたなく手頃な石で叩き壊す。




壊した直後、玄関脇で見つかる。

泣く泣く壊したカギを石で元通りに修理。

出発までに30分以上のロス。

で、四時間以上こぎまくって帰宅。

今度は部屋のカギが開かない。

ナンバーキーに取り替えられている。

暗証番号なんて持ってない。

携帯にメールが来てたけど受信文字制限で切れてた。

自転車こいで管理会社に怒鳴り込む。

ようやく開けて着替え、バイトへ。

今日は歌舞伎町のお店。

19時から無料券を配る。

どう配っても受け取ってくれるひとの比率は増えそうにない。

だってここは夜の歌舞伎町の路上だから。

しかたなくできるだけ多くのひとに無料券を差し出してみる。

やってるうちになにかスキルが身に付いたりするかもしれない。

ひたすら地道に通り過ぎる人の前に無料券を差し出しながら、そのひとたちを観察する。


一般人外国人一般人一般人ホスト一般人キャパ嬢一般人一般人ホストキャバ嬢(セット)一般人一般人ホステス一般人一般人ヤクザ。(すべて敬称略)

(外国人はホスト以外のすべての属性に均等に混じってたりします)


だいたいこんな感じの構成比率。

たぶん。

なんか雰囲気でそんな感じ。

で、キャバ嬢さんとかホストさんとかホステスさんは同じひとが何度も通ったりもする。
そのたびに一緒にいるひとが違うような気がするのです。


そのようにわたくしの前を何度もぐるぐると通り過ぎるこの町の人たちを見ながらわたくしは片手に無料券を持ったままああここは歌舞伎町なんだなあと思いつつ夜10時まで無料券を機械的に配ってたりするわけです。