爆音とダンベルエクササイズ。


健康ランドからまたバスに乗せられます。


海の近くにある橋を渡って現地に着きます。


なんか名古屋に着いたという実感がぜんぜんありません。


着いたのはなんか大音量でライブやってる大会場です。


一万人じゃきかないくらいの広さです。


有名な歌手の歌声が聞こえます。


ステージ裏のスタッフ控室で待っているように言われます。


ここもむっちゃ広いです。


そこでヘルメットと番号がついたゼッケンを渡されました。



(一応ヘルメットに書かれている文字は伏せておきます守秘義務というものがあると思うので)



夜10時に100人を超えるバイトがステージ裏に並んで座らされます。


ライブが終わるのを待っているといきなり爆音。


耳と身体を思いっきり振動させる爆音


どうやら空砲らしいです。


それをきっかけに至近距離で上がり始める花火。


そしてまた空砲の爆音


どうやらライブ終了のようです。


同時にそれはわたくしたちの仕事開始の合図なのです。


バイト君四人こっち来てー、などと呼ばれてすぐにその人のところに行きます。


そしてシートを畳んだり、舞台を構成している鉄骨を分別しながら運んだりいたします。


休んでんじゃなくて動きながら運べよ! などと厳しい言葉が私たちバイト君に浴びせられます。


もしかしてこれが期待していた派遣日雇いに対する差別なのかなと思いましたが、もうなんか現場がとっちらかっててあちこちで厳しい言葉が飛び交ってますのできっとこれは現場のノリなのでしょう。


しばらくすると舞台のバックで何階建てもの高さに組まれている鉄骨を鳶職人の兄さんたちが崩して地面に降ろしてゆきます。


それを30人くらいで部材別に分けてゆきます。


鉄パイプなので微妙に重いです。


しばらくやってると明らかに筋肉に乳酸が分泌してくるのがわかります。


ああこれは長時間にわたって短いスパンでダンベルダイエットをしているのだ私はと思い始めました。


そう思うのが一番納得がいくからです。


お金とご飯を与えられるエクササイズだと。


ビリーみたいに厳しい教官もついててくれると。



仕事してるともう全身汗まみれです。


かいた汗が引きません。


水分と栄養摂らないとやばいので、やすんでて、と言われたときには現場においてある冷えた水とかウーロン茶とかゼリーとかコーラとか飲みまくります。


そうしたエクササイズを四時間弱繰り返し、ようやく食事休憩になりました。



食事は冷やしうどん。

きんきんに冷えたつゆがむちゃおいしかったです。


さらにもらったおにぎりを二個ほど胃の中に蹴り込んで、再び現場に出動です。

後半いってみよう。