ミノを探す旅。


 起きて作業とにかく作業。


 豚肉味噌漬のことばかり考えながらとにかく作業。


 昼過ぎて水浴びしてたらタイルで派手にすっ転ぶ。


 あわや後頭部を派手にタイルにぶつける寸前。


 このイキオイで固い角んとこにぶつけたら頭蓋骨割れるくらいの加速度。


 すぐに異国の地にて全裸で後頭部から血を流しながら人生を終えるおっさんの姿を客観的に想像し、ああちゃんと受身取れてよかったビバ日本の武道教育と胸をなでおろす。


 すごく悲しい気持ちになりながらなでおろす。


 ここで頭割って死んだらきっと独身日本人男性異国の地で全裸孤独死とか書かれるんだ。


 自称言語藝人(42)とか書かれるんだ。


 もし悪意のある記者とかだったら自称作家(42)とか自称してもない属性で書いたりするんだ。


 などと考えると悲しみは尽きない。


 ついでにDMMの販売サイト、僕の本に著者名が書かれてないのを発見してさらに悲しみは尽きない。
http://www.dmm.com/mono/book/-/detail/=/cid=bkt32214922/


 なんでDMM的に亡き者にされてるんだぼくは?




 夕方、待ち合わせて二人乗りで市場へ。


 夜からライブに行くので豚肉買ってうちに戻って味噌に漬けてたら間に合わない。


 となると市場に味噌を持ち込むしかありません。


 つうわけでねえさん、切った肉これに入れてください。




 入れたらとりあえずもんでみますので。




 さてきょうはミノを探しに来ました。


 牛肉屋台で探すのです。


 皆様ご存知だと思いますが、牛には胃袋が四つあります。


 ミノ。


 ハチノス。


 センマイ。


 ギアラ。


 以上だそうです。


 英語で言うとRumenがミノにあたります。


 もうあれですよ事前に画像検索駆使しまくってなんとか特徴抑えましたよ。


 僕は牛肉屋台から見事にミノを見つけ出してみせますよ。




 というわけでどうやらこれのようです。


 日本で出されてるのはこの黒いフサフサを取り除いたもののようです。


 仕入れるものも仕入れたのでとりあえず帰ることにします。



 ふたり乗りで酷使したので近くの自転車屋で空気も入れます。



 で、おうちに着くと頑張ってこの黒いフサフサを取り除こうとされてるわけです。


 僕としてはまあめんどくさいからいいやといった感じなのですが、頑張っておられるわけです。



 というわけでよく頑張りました。



 半分は残ってますが。


 とりあえず豚肉はまだ味噌漬中なのでミノを切り分けます。



 そして焼きます。


 まあミノです。


 歯ざわりは間違い無くミノです。


 よかったよかった。



 というわけで市場で味噌の中に突っ込んだ豚肉もかれこれ1時間ほど経ちました。



 さっそく野菜と共に切り分けます。


 焼いて食います。


 うめえ。


 豚肉とアスパラって最強だね。



 そしてステージは一気に最後の赤身肉へと。


 素晴らしくご満悦です。



 ちなみに最後は味噌の中に突っ込んでおいたミノで締めました。


 ひとり50バーツ予算でもかなりお腹いっぱいになれますね。


Photo by Kazuaki Mori
http://www.flickr.com/photos/museigennoai/