間接的寄付金受領。


 つうかやばいっす。


 気がつくと二日間、この建物から出てません。


 一階の売店に卵買いに行っただけです。


 実質ほぼまる二日間、部屋から出てないのです。


 仕方ないので午前1時過ぎ、外出してみます。


 自転車パンクしてるので歩いて。


 ATMに行ってお金をおろします。


 メニューから、寄付、を押してみると一番上に、日本災害被災者募金、というのが追加されてました。


 帰ったら電話会社か日本とタイの国際電話料金を期間限定で無料にしたという情報が。


 この国はほんとにいちいちありがたいとです。


 で、午前六時過ぎに買ってきたマーマー豚ひき肉ココナツトムヤム袋麺にごはんぶっかけて食う。


 いや外出大事だよね。


 でもお腹が満たされたら眠くなってすぐ爆睡。


 せっかく是正できたのに瞬く間に昼夜逆転目覚めたら午前11時。


 決心して部屋を出て自転車を押しながらパンク修理屋さんを訪ねて回ります。


 いつも行く定期市場の途中に発見。


 修理代を聞いたら、30バーツか40バーツとおじさま。


 じゃお願いしますと自転車を預ける。


 慣れた手つきでチューブにゴムのりを塗りながら、あんたどっから来た? とおじさま。


 日本です、と即答。


 途端におじさま顔色が変わりゴムのりまみれの指の動きを止め、家は大丈夫か? と質問。


 ええ、家族も親戚もみんな大丈夫でした。でも、たくさんまだ問題がありますけど、と答える。


 そうか、とおじさまは言い、サクリにパンク修理したあと、20バーツ、とおっしゃいました。


 あれ? と思いましたが、これは日本に対するおじさまの気持ちだと思って差額の10バーツをどこかに寄付することにいたしました。




 自転車が直ればこっちのものです。


 運河脇のいつもの赤服生鮮食料品店で三尺ささげと小松菜、空芯菜を購入。


 おばちゃんは、あんたんち大丈夫? とさっきの自転車屋のおじさまと同じように聞いてきたので、同じように答えます。


 すると請求された金額は、明らかにいつもより5バーツ安いのです。



 あれ?


 この5バーツももしかして。


 ほんとにこの国の人はいちいちありがたいです。




 おじさまおばさまにお預かりした15バーツは、しっかり寄付に回したいと思います。


 つうわけで夕方部屋に戻って三尺ささげと小松菜醤油炒めかけごはん。


 夜食には小松菜空芯菜スパイスナムプラー炒めかけごはん。



 いただきものの棚からクミンが出てきたんで入れて炒めてみたけどなんかこの調味料いいですね。