第52回 九州芸術祭文学賞 表彰式 受賞者代表挨拶

 以下、本日配信したメルマガ「藝道日記」の内容全文です。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━前回発行部数 234部━━━┓
┃藝┃道┃日┃記┃                          ┃
┃━┛━┛━┛━┛通巻第0532号 令和4年03月31日 白石昇事務所発行  ┃
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 特にありません。

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■リリースと受賞報告。

 カラバオ本翻訳して九州ナンバーワンキャバ嬢こと二冠王者になりました。


■エロ本屋仮店舗だより。


■よいこの読書日記(最近)


■思い起こせばもう十七年以上前の日記

 休載中


■十年以上前の日記

 休載中


■連載

         神都    休載中

■今日の五七五

■読者様からのご質問

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 品の良さがあり、泉鏡花を思い出した。花柳界の人情話を書いた鏡花の系譜の
現代版としてつながっていく小説。


 受賞作「足の間」は余力を残した作品。(五木寛之
   https://twitter.com/whitestoner/status/1505841713352687616

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■リリースと受賞報告。



 カラバオ本翻訳して九州ナンバーワンキャバ嬢こと二冠王者になりました。




 のぼるちゃんです。気がつくと2年もご無沙汰しております。


 本当にご無沙汰して申し訳ありません。


 234名の読者様に申し訳ない限りです。


 で、まずはリリースのお知らせです。


 おととし年末、カラバオ本を翻訳リリースいたしました。


 とりあえずは訳者序文などご覧いただけるとうれしいです。
https://noboruchan.hatenablog.com/entry/2020/12/31/073355




 そして間接的なリリースのお知らせです。


 22年ほどかけてキャバクラ嬢目線の短篇を書いてきたのですが、その作品が
このたび、第52回九州芸術祭文学賞の最優秀作品に選ばれました。


 これで二冠王者となりました。詳細は以下のブログで。
https://noboruchan.hatenablog.com/entry/2022/02/01/000000


 もしくは以下の報道で。


九州文化協会
https://kyubunkyo.jp/archives/1030
琉球新報
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1463336.html
沖縄タイムス
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/903588
読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20220201-OYTNT50022/
西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/870171/
https://t.co/ZGebpCc38K



 該当作品は以下の2つの媒体でリリースされております。


九州文化協会
https://twitter.com/whitestoner/status/1505841713352687616
文學界
https://twitter.com/whitestoner/status/1497921878572531713


 よろしかったらご賞味いただきSNSなどでつぶやいていただければできる限
りお礼を言わせていただきます。



 授賞式も無事終了いたしました。


 受賞者がモヒカンで登場ということ以外はすべて無事で。


 いやモヒカンでも全然問題ないわけですが。


 とりあえず問い合わせが若干ありましたので、ここに受賞者代表あいさつ
として授賞式の壇上で読み上げたものを全文掲載したいと思います。

      • -


 受賞者代表挨拶


 本日は感染状況微妙な中、お運びくださりありがとうございます。


 さて、思い起こせばまだ暦が二十世紀であった頃インターネット上の小説
家紹介カテゴリの私の名前のところに「足の間」という作品があるという過
った情報が書かれていたのがきっかけとなってこの題で作品を作ろうと思い
たちなんとなくキャバクラ嬢の話にしようということになったため昨年8月
の作品完成まで二十二年以上ずっと毎日キャバクラ嬢として考え言葉を発す
る稽古を続けながら作品を作っていった結果この九州芸術祭で第52代王者に
なることができたのでこれからは九州ナンバーワンキャバ嬢を名乗りながら
九州が誇る女流表現の偉大なる先駆者、ばってん荒川先生のお米ばあさん芸
風を受け継ぎつつ精進していく所存であります、



 と、いうような内容の所信表明をここでもっと詳しくするつもりだったの
ですが、先月27日に父が突然なくなりましてそれどころじゃない感じです。
父は普通に生活していて夜におやすみって床についたらそのまま起きてこず、
突然永遠の寝たきり老人になってしまいました。


 父はわたくしがものを書き始めた三十年ほど前から私の表現活動を支えて
くれ、作品ができると一緒に喜んでくれました、とかそういったエピソード
があればなんとかここでの言葉としてそれらしくなるとは思うのですが、そ
ういうことは皆無でありまして、私の活動に関しては完全無視を貫いており
ました。よくよく考えてみたら父が家で本らしきものを読んでいるのを見た
ことがないような気もいたします。


 そういう状況も含めてもう本当に困っております。葬式もすんで2週間以上
も経過しておりますが全く整理がついておらず、父がこの世からいなくなっ
たという事実を受け入れられておりません。


 自分でもなんかよくわけのわからない気持ちのまま今日という日を迎えて
おります。とりあえずこの場を借りて父に、私をこの世に誕生させてくださ
り、育ててくださってありがとうございましたと礼を述べさせていただきま
す。これからは父のように頑なに死ぬまで私の表現作品を無視するような人
がご賞味せざるを得ないくらいわかりやすく面白い表現を形にしていくつも
りです。


 そしてそんな父をはじめとして長崎県に納税していらっしゃるすべての県
民の皆様、1996年に、皆様が収めた大切な税金でタイ国のタンマサート大学
に七ヶ月間留学させていただきました。ほんとに感謝しております。


 このことは常々あちこちで口にしているのですが、どうも私の表現活動や
作品同様、長崎県民の皆様にはぜんぜんちゃんと届いてないようなので、こ
の場を借りてお礼を言わせていただきます。重ねてありがとうございました。


 今後は、また何年もかかったりすることもあるとは思いますが、今回同様
にずーっとやりかけているいくつもの作品をできる限り完成させて皆様にお
いしくご賞味いただけるよう、日々稽古に励む所存でございます。



 この度はほんとうにありがとうございました。



 令和四年三月十九日


 第52回九州芸術祭文学賞優秀賞 白石昇

      • -


授賞式の様子に関する報道や写真は以下です。



西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/893918/
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/896437/
熊本日日新聞
https://kumanichi.com/articles/599986

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■エロ本屋仮店舗だより。

 各媒体の記事その他をハッシュタグでまとめてみました。
      http://bit.do/erohon-
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■よいこの読書日記(最近)

 勝手ながら最近のものはこのあたりにまとめております。すみません。
https://twilog.org/whitestoner/search?word=%E3%82%88%E3%81%84%E3%81%93%E3%81%AE%E8%AA%AD%E6%9B%B8%E6%97%A5%E8%A8%98&ao=a

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 どこかで聞いたような話がなく、新鮮だった。作者が一つ一つ誠実に考えなが
ら書いてる感じがする。


 私はこの小説に斬新さを感じる。それはタイトルが示すように、抑制した人体
地図のエロチズムがあるからだ。(村田喜代子
   https://twitter.com/whitestoner/status/1505841713352687616

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■思い起こせばもう十七年以上前の日記


    日本の工場労働日記休載のお知らせ。


 すみません鉛筆書きで消えかけていて下書きノートを実家のどこかにおいてき
てしまいました。誠に申し訳ありません。今実家にいるのですが見つかったら再
開いたします。

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 読者に何だろうと思わせながら何かを超越したように淡々と全編を描写してい
る。(又吉栄喜)
   https://twitter.com/whitestoner/status/1505841713352687616

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■平成十三年度 妄想自慰日記

 おやすみしています。

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 日本に出稼ぎに来ているアジア人女性の描き方に説得力がある。(丹羽健介)
       https://twitter.com/whitestoner/status/1505841713352687616

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■連載

    神都

         おやすみしています。

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■今日の五七五。

追い詰める ヘルニアしびれ 頚椎の

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■読者様からのご質問

 質問はありませんでした。

        • ---- ---- ----

白石昇に質問がある方は、【しツモん】と本文に書き込んでツイッターののぼる
ちゃんアカウント(@whitestoner)にツイートしてみてください。回答はこのメー
ルマガジン上で執り行いたいと思います。よろしくお願いいたします。

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ダブルタイトル

 数日前の夕刻、わたくしは携帯電話の近くから離れないようにしておりました。

 わたくしの携帯電話、ふだんはほぼ鳴りません。

 それがこの日、鳴っちゃう可能性があるのです。

 鳴っちゃう確率は11分の1。

 ええ、九州芸術祭文学賞の選考日なのです。


 以前にもこのブログでお伝えしたとおりわたくし、長崎県代表としてノミネートされておりました。
noboruchan.hatenablog.com

 つまり、九州各地区からノミネートされた11作の中から選ばれたら電話がありますからと事前に通達されていたわけです。

 ちなみに選ばれなければ電話などありません。

 その日がこの日なのです。


 しかし午後8時を過ぎて明日のお弁当の準備などしておりましても一向に電話など鳴りはしません。

 ああもう他の人の方がのぼるちゃんの作文より面白かったんだろうなと湯たんぽにお湯を入れ、床に入ろうとしておりましたら、



 まさかの着信。


 電話が鳴ってるということは選ばれたということです。

 すかさずあらかじめ一度、準備しておいた口上を頭の中で復唱します。



「佳作だったら頭に『暫定』」
「佳作だったら頭に『暫定』」
「佳作だったら頭に『暫定』」
「佳作だったら頭に『暫定』」



 口上の中のトッピング要素も4度ほど頭の中で確認したあと電話に出ます。



「……最優秀作品に選ばれました。おめでとうござい」






「謹んでお受けいたします。九州王者の名を汚さぬよう。粛々と稽古に精進してゆく所存であります」




 しまった間が悪かった。


 食い気味どころか、おもいっきり相手に最後まで発言させてない。


 沈黙。


 ああ滑ってしまった藝人として不覚。


 しかし数秒後。

 電話先の主催者様が苦笑する声が聞こえます。

 どうやら完全には滑っていなかったようです。




 というわけでのぼるちゃんの作文が第52回九州芸術祭文学賞の最優秀作品となりました。


 一等賞です。

 九州で一番です。


 と、言っても知らない人にとっては何だそれ? だと思いますので一等賞ゲットしたてホヤホヤののぼるちゃん自ら説明させていただきます。

 九州芸術祭文学賞とは九州に住んでれば誰でも出場できる作文選手権大会です。ルールは400字詰原稿用紙55枚以上60枚以下の分量で作品を完成させるということのみです。内容は何書いてもかまいません。一番面白いものを提出した人が九州王者に選ばれます。

 以上が年齢性別国籍を問わず誰にでもご理解いただける説明でした。

 もう完璧だね。

 他にいらん情報盛り込むと答えられないようなめんどくさい質問返ってくるけどこれなら完璧。

 さっき一昨年まで住んでた国境近くの僻地で工場から横流しされた非合法流通の焼酎持ち出してよく警察のドローンに追いかけられてたおねえさんにタイ語で説明したけど一発で理解してもらえたもん。おめでとうっていわれたもん。


(おねえさんが持ち出した焼酎が消費される酒宴で歌わされるのぼるちゃん映像)



 補足説明は九州の位置だけ。チョー完璧。無駄なし。


 というわけで第52回九州芸術祭文学賞最優秀作品こと九州王者に選ばれました。

 いやむしろ王者なので選ばれたというより王座奪取とかそんな感じです。

 九州なので九州プロレス王座みたいなものかもしれません。





 いやしかし、九州プロレス王座のベルトかっこいいな。九州芸術祭文学賞もこんなのくれればいいのに。

 ウソですいただけるものは何でもうれしいです。

 つうかのぼるちゃんストライカーなのでどっちかといえば打撃系の方か。

 九州でキックボクシングといえばUN-JK連盟

 しかしいろいろ調べてみたけどUN-JK連盟、チャンピオンベルトらしきものが見つからないぞ。

 残念。


 というわけでチャンピオンベルトをゲットした気になっております。

 なんですかねこの九州の頂点に立った感じ、ヤマトタケルノミコト感はんぱないです。

 チャンピオンっていいですね。

 もうずっとチャンピオンでいたいです。防衛戦なんかせずに。

 つうかないらしいです九州芸術祭文学賞の防衛戦。

 ずっとベルト保持してていいみたいです。

 ベルトはないのでタイトル永久保持。

 死んでもずっと第52代九州王者。

 そうだよな返せとか言われないよな。

 防衛戦やらないとチャンピオンであること自体忘れちゃいそうだけど。




 と、ここまで考えて思い出しました。

 俺、チャンピオンだったよ。

 すでに永久王座獲得してたよ。


 のぼるちゃん第12代日大王者でした。
whitestoner.g2.xrea.com

 でっかいブロンズを奪取しております。

 と、言っても知らない人にとっては何だそれ? だと思いますので四半世紀以上前に一等賞をゲットしたのぼるちゃん自ら説明させていただきます。

 日大文芸賞とは日本大学関係者なら誰でも出場できる作文選手権大会です。ルールは400字詰原稿用紙50枚以内の分量で作品を完成させるということのみです。内容は何書いてもかまいません。一番面白いものを提出した人が日大王者に選ばれます。

 というわけでのぼるちゃん二冠王となりました。

 ダブルタイトルホルダーです。

 複数タイトルといえば全日本プロレスのイメージがありますが、


 個人的には貪欲に海外までベルト獲りに行った高山勝成選手のような気持ちであります。

 しかしすげえなあ高山選手。

 この上さらに東京オリンピックの金メダルまで獲りに行こうとしてたんだ。

 つうか今でもまだWBAの王座獲りに行こうとしてるし。

 すげえ。


 あの中川翔子さんを軽く超えた貪欲さだね。


 そういった土台を踏まえた上でのぼるちゃんも第12代日大・第52代九州の二冠王者として高山選手を見習って貪欲に精進してゆく所存であります。



 以上が二冠王者からの報告でした。

(第52回九州芸術祭文学賞優秀作はその後、この雑誌に掲載されました)

追悼 荘司和子先生

 9月に荘司和子先生が亡くなられました。

 ご冥福をお祈りします。

 ですが、わたくし、荘司和子先生とは一切、面識がございません。

 でも、先生というか、あえて敬意を込めて姐さんと呼ばせていただきますが、姐さんはタイ日文芸翻訳者として避けては通れない人なのです。

 もうね。神様みたいな人なのです。

 わたくしが最初に翻訳したこの本では荘司和子姐さんの教え子の方に厳しく訳文チェックをしていただき、そのチェック内容のレベルの高さに驚愕いたしました。

 神の弟子であるタイ語使いの魔力たるやそれはもうすごかったのです。

 ちゃんとした人に習ったちゃんとしたタイ語使いはこんなにもすごいのかと。


 なのにチェックさせたのが↓こんなタイトルの本で申し訳ありません。

 さて、わたくしは昨年、タイの民主化運動から派生したプロテストソングの流れをくむカラバオというバンドに関する音楽評論を翻訳し、リリースいたしました。

 ですが、タイの民主化運動から派生したプロテストソングの源流はカラワンですので、わたくしがやってることなんて荘司和子姐さんのパクリなわけです客観的に見れば。

 80年代後半、まだ森にいたスラチャイ・ジャンティマトンはじめとするメンバーの著作をわずか数年後に日本語で読めるようにした庄司和子姐さんの数々の訳業があるからこそ、現在わたくしがカラバオ本をリリースできる土台があるわけです。


(ここから無料で全文読めます)

 えーと。いきなりスラチャイとかカラバオとか言われてもなんのこっちゃわかんないかと思いますが。

 わかりやすくたとえると最初に吉田拓郎の作品翻訳をした人と、その後桑田佳祐評論の翻訳をした人のような感じなのです。

 あら、さらにわかりにくくなった気がするぞ。

 つうかそんな人いるのか?

 じゃ、ボブ・ディランの作品翻訳とボブ・マーリィ評論の翻訳した人くらいの関係性ということでいいや。

 うわ、さらにわかりにくい。

 とにかく70年代民主化運動の流れの中でタイ歌謡の中に芽生えたプロテストソングの第1世代であるカラワンおよびその中心人物であるスラチャイの著作を80年代後半に日本語で読めるように翻訳していたのが庄司和子姐さんなのです。

 姐さんはそれだけではなくタイ語教本の作者としても数々の著作を残されています。特にこの本は添付のCDをタイ人が聴いてもなんとなく日本語が学べるようになっています。素晴らしいです。

 そういった土台を踏まえた上でわたくしは荘司和子姐さんにひっそりと敬意の念をいだきつづけてきたわけです。


 すると去年。

 突然の御本人からのDM。

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 まさかの女神降臨。


 その時ちょうどカラバオ評論の訳書を翻訳中だったので、わたくしは尊敬する偉大な先駆者からの温かいお言葉をいただきつつ仕事をすすめてゆきました。

 なんという幸せな翻訳作業でありましょう。

 姐さんとはカラワンやカラバオの話を中心にいろんな話をさせていただきました。

 わたくしの訳書に出てくるカラワンの曲名の日本語訳などは、全て荘司和子姐さんの訳語に準じています。


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 本ができたときにも温かいお言葉をいただきました。


f:id:whitestoner:20211118083213p:plain


 なんという幸せなことでありましょう。



 そして9月、SMSのメッセージで関係者の方から突然、訃報を知らされました。

 一年という短い期間でしたが直接やり取りさせていただいて、わたくしという拙い翻訳者を励ましてくださり、本当に感謝しております。

 これからも姐さんには及ばないまでも、全体性をふまえたタイ文学というものを日本の方に読んでいただけるような仕事を続けてゆきたいと思います。

 どうか、ごゆっくりおやすみください。

 何十年かあと、むこうではじめましてのご挨拶をさせていただくまでにもう一度、姐さんのこの本を読んでおきたいと思います。