水商売突入。


昨日もらったキュウリを、昨日のトマトとまったく同じ調理法で食べてみる。



新鮮だと炒めてもうめえ。


11時に出勤。

朝から店で二人っきり、掃除をすませてまかないを食べながらメーが口を開く。



メー「白石あんた家に台所あるの?

白石「ありますけど……、どうしてですか? 料理教えてくれるんですか?」

メー「教えないわよ。誰にも教えない

白石「じゃ、見て盗みます」

メー「あんたに盗めるわけないじゃないの



なんかそんな言われように多少むかつきましたが、おっしゃってることは間違いなく事実なので反論はいたしませんでした。

つうかできるはずねえよな。

さて、昼ちょい過ぎにチラシがなくなりました。

全部配ったのです。



(ちなみに最後に書いたチラシ。寝ぼけて書いたので取り返しがつかないことに)

すげえな俺って。

もう新宿区のビラ配りクィーンって呼んでもいいかも。


すると、

社長から電話。

夕方から、そっちにお前の仕事はない、と。

まあそりゃそうだ。

だから、こっちの店に来て手伝え、と。

というわけで夕方にまかない食ってから歌舞伎町に向かいます。


(魚の頭に豚肉が加わったゲーンソム)


(豚つみれのすまし汁)


(サトーと呼ばれる豆。食べると口が臭くなります。たくさん食べると身体ごと臭くなることもあります。



で、歌舞伎町の姉妹店なのですがこの店です。

社長の店なのです。

めくるめくタイ料理とお酒、カラオケの店なのです。


着いてすぐ、床掃除を命じられました。

そしてそれが終わると新たな指令。





これを配れ、と。

店の前で配れ、と。

歌舞伎町のど真ん中で配れ、と。


なんだ無料券かよ。

そんなもん今や新宿区のビラ配りクイーンとなりつつあるあたしにとって、




すみません。

ぜんぜん簡単じゃありません。

夜の歌舞伎町は厳しいです。



昼間に配る割引クーポンと比べても三分の一のペースでしか受け取ってもらえません。

そりゃそうだよなあ。

歌舞伎町のまん中でドリンク無料券なんてあやしいもんなあ。


というか夜の歌舞伎町を歩く人たちは誘惑に対してシビアです。


もうね、つめたいの。




目の前にある風景はこんなにきらびやかなのに。


しかたがありません。

こういうときはへこんでてもへこんでるところを見せないように配りまくるのです。

取ってくれなくても配るのです。

翻訳の作業と同じです。

わからない単語だらけでも調べまくるのです。

ずっと調べて調べてから何度も読み返すのです。

読み返して日本語にして書いてみるのです。

書いておかしな日本語だったらこれもまた何十回も書き直すのです。

そのうち麻痺してくるのです。

麻痺したままいつの間にかレベルアップしているものなのです。

たぶん。


夜9時過ぎてもお客さんが来なかったので、社長にもうやめていいよと言われ、どうやらここの共同経営者らしい若旦那(仮名)と一緒にまったりです。





ギターをカラオケマシーンに繋いで遊んだりいたしました。


という流れであこがれの水商売に足をつっこんでしまったわけですが外見無視して路上で何かを配るという点においては、今日一日で何度も何十人もお見かけしたホストのみなさまと同じです。




もしかしたら出世が早いこの仕事を続けてゆけばあたしはいずれあこがれのキャバクラ嬢になれちゃったりするのかもしれません。

なんかわくわく。