コンサート見てたら客席にわたくしを見つけたエート・カラバオさんがいきなり、マイク越しに「日本語の歌、歌わないか?」とおっしゃいます。
わたくしは反射的に「いいですよ」と答えますが、こちらは観客向こうはステージ上のスーパースター。
ですからこちらの声はむこうに聴こえていないようです。
「日本語の歌、歌える?」エートさんはもう一度私に向かって聞きます。
「歌えます」とわたしがはっきり答えるとステージ上のスーパースターは「じゃ、上がって来い」とおっしゃいました。
日本語の歌。
そうですエートさんとわたくしの間で日本語の歌といえば五年以上前に一緒にレコーディングしたこれしかないわけです。
これならもう責任持って歌えるわけです。
ダテに何年もかけてこの歌に関する300ページもの私小説書いたりしてないわけです。
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しかし、ステージにあがったわたくしに告げられたのは恐るべき一言。
ンガーさんの「ドクマーイ・ハイ・クン」を日本語で歌ってくれない?
ええええ。
喜納昌吉さんですか「花〜すべての人の心に花を〜」ですか?
ぼくらの『アンダマンの涙』じゃないんですか?
そんなのカラオケでも歌ったことないですうううう。
ありえないむちゃぶりですが歌いました。
つうかステージまで上がったらもう引っ込みつきませんです。
目の前の二千人くらいのお客様は全部タイ人なので、歌詞間違えたのはまあ大丈夫だとしても、音外したのは失態でありました。
これはきっと、喜納昌吉さんの路上ライブ見せてもらったのに選挙にいかなかったからバチが当たったのだと思いました。
お客様が撮りまくってた音外し動画がyoutubeとかに流出したりしませんよーに。